針灸に関する用語の解説

針灸治療に関する用語集

【 三叉神経痛 】

顔に軽く触れる、風が当たる、口を動かすという僅かな
刺激でも激烈な痛みを感じる。。

これは三叉神経痛の特徴的な症状です。

三叉神経痛は、顔面神経痛ともいわれることがあります
が、顔面神経麻痺とは異なります。
坐骨神経痛や肋間神経痛と並び、日本人に多い神経痛の
一つ
です。

 

三叉神経は、脳幹から左右に1本ずつ伸び、それぞれ
額・頬・顎の3方向に枝分かれします。
多くは左右どちらか一方に症状が現れ、顔に軽く触れる・
風に当たるだけでも痛みを感じます。
痛みの発作は、数秒から2分以内で治まり、次の発作
までは痛みもなく過ごすことができます。ですが、その
痛みは激烈で、「稲妻が走るような痛さ」「えぐられるような
痛さ」
とも形容されます。

しかも、痛む部分が赤く腫れるでもなく、熱をもったり
痺れたりしないため、周囲からは「仮病ではないか?」と
疑われることもあり、これが症状でお悩みの方にとっての
大きな苦しみとなるケースが多いです。

原因は?

三叉神経痛の原因は、今まで不明とされてきましたが、
最近では、脳幹から出た三叉神経が周囲の血管に
圧迫を受けることで痛みが起きるという説が有力と
されています。
また、一般的には気圧の変化や春先や秋口などの決まった
季節に多く痛む傾向にあります。痛みは、食事や会話中に
多発しますが、睡眠時に痛むことはほとんどありません。

発症例は40歳以上の女性に多く、男性にもみられる
症状です。

 

治療について

三叉神経痛がやっかいなのは、激烈な電撃様の痛み
もそうですが、顔を動かす日常的な動作で痛み発作が
起きるため食事がとれず体力の低下がみられたり、
痛みの頻度によっては軽度のうつ症状に陥ることが
あることです。
そうなると三叉神経痛の治療はもとより、付随する
症状の治療もおこなわなくてはならなくなります。

また、発症後、時間経過とともに悪化する傾向にあり
痛みの頻度と発作時間は変動するものの相対的に
辛さが増すので、早期の対応が重要です。

西洋医学においての一般的な4つの治療

・薬物療法(抗けいれん薬)
・神経ブロック療法
・手術
・定位放射線治療(γ‐ナイフ)

東洋医学(針灸)での治療

東洋医学で痛みとは「不通則痛」、つまり気や血が
何かに妨げられて通らない部分があると、滞りの
ある部分に痛みの発現が起こると考えます。
鍼灸治療では、副作用など体に余計な負担を
かけることなく、鎮痛作用や血液循環・自律神経の
異常の改善を図ります。

実際に三叉神経痛において平均70~80%の
改善率が鍼灸治療にはあるとされています。
原因とされる脳幹周囲の血管近辺に鍼をする
訳ではありませんが、体に存在する経絡やツボ
に刺激を加えることで症状の改善が可能です。

治療は、顔や首のツボを使うほか、患者様の症状に
対応した体のツボを使います。
(体調・体質・本質的な病の原因は人それぞれに異なります)

再発のリスク

洋の東西に関わらず、治療をしても再発の可能性は、
残念ながらあります。その可能性をいかに低くするかは、
ご自身の体調と生活環境にかかってきます。

弊院では、針灸治療の他に、再発のリスクを下げる生活の
ヒントもお伝えしております。

三叉神経痛の不快な症状は早期の治療が早期改善の
カギです。